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    日記帳から2003-2004【6】月刊○○ケアの事後報告を兼ね〜1 修正版








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    ※前回のエッセイ『壊れた時計と五十時間』の続きはそのうち投稿します

    私の文章は基本的にパソコンに保存されたものを手直ししての発表ですので、本来はそこまで時間はかからないはずなのですが、最近は駄目なのですね。本来書き下ろしを分割して投稿する、いわば書き下ろし連載が基本のつもりなのですわ。でも、筆が進まない……なんてのはちょっと違いますかね。ただとにかく、気が向かわないんです。そうです。まあ、チンケなしょうむない野郎のジメジメ救いよう無しの自虐風情な繰り言と聴こえたら、あるいは聴こえてこそ聴き逃してください

    さてとりあえずやります。今回のはちょっと長いです。2〜30回程度に分けます。ただの日記ですが、私にとっては意味のある文章群です。鬼のように推敲だけはしていました。少なくとも、これがその当時(三年前)の推敲の限度なのです。ま、今はもういくらか良いはずですけど



    (2011字)
    2003年10月01日(?)
     ああ、とにかく仕事が見つかったというのは本当に良かった。昼間に寝ていてもあまり気にならなくなった。名刺を人に渡すときや友人に話すとき、あの人に業界のことについて話したり色々相談するときなど、私の顔はやけに明るく(無闇矢鱈に)見えるだろう。もちろん一々人に指摘されるほどの表情をして話しているわけではないと思うが、にやついた自身の顔を意識せざるを得ない。
     ただ一つ言いたいのは、「仕方が無い」のだ。なにしろやっと仕事を見つけた安堵と、学生時代の縁がきっかけだったという――なにやら奇跡的な偶然が起こった――驚き、わずかなりと他人に認められた確かに喜びがあるのだ。
     望んでいた出版の業界に関わり、取材や書き物、編集といった全般的な作業に携われる(人が少ないから)ことと、営業を少しだけやった結果が悪くなかったという矜持によるものからも来る。それぐらいは大目に見て欲しい。何故なら今まで私は、〈本当にどうしようもない不具者〉だったから。
     眠いので明日続きを書きたい。北海道という居酒屋に行った話、帰りの金の話(うんざりだ)など。





    2003年10月13日
     事故で急死したN君の葬式に行った。初めはなんてことなかったが、焼香のあたりから急激に悲しくなってきて、その後トイレで随分泣いた。なんであんなに泣いたんだろう? 自分でも不思議だった。N君、俺はこっちの世界で頑張るつもりだったけど、今現在やっぱり自信が無い。本当に自分は弱い奴だと思うよ。俺には精神病の萌芽があるのかもしれない。なんだか色々と考えていると爆発しそうになる。

     Hさんから電話を受けた。午前十二時前、つまり夜中の電話。かなりきつい口調で酒も入っていたみたいだ。「なめているのか?」「辞めるなら辞めていい」との繰り返しだった。
     営業の結果について連絡をしなかった私が一方的に悪い。友人が死のうが『月刊○○ケア』には何の関係もない。仕事は仕事、私情を挟んだこちらが愚かだったんだ。受けた電話では式に出席したとは伝えていない、というか全く喋らせてもらえなかった。ただ、言い訳の出来るタイミングがあったとしても、そこまでを酌んでもらえると期待するのは甘えでもあるだろう。
     葬式が始まる時間の直前に遅れて到着すると、他の友人の姿は見えず斎場の受付では数人が順番待ちをしていた。ふと一息ついて場内の時計を見上げた際、Hさんに仕事の報告をしなければとも一瞬頭をよぎったのだ。そこで電話をかけることは避けるべきかと周囲を見回したが、適当な場所は見つからない。一旦受付の前を離れ、戻ってから再度並ぶくらいの時間が式の開始までにあるかは分からなかったし、仕事の都合で急に来れなくなった友人の分の香典をまとめて渡さなくてはならず、それへの用意に手間取っていたのだった。
     頭の片隅にしつこくもこびりついている、「やらなければならないらしき、いくつかの雑事」は、人の都合を考慮せずにいつでも間の悪いところで割り込みでかい顔をする。それへの対応を結局無視すれば大抵自分に不利益がかぶさってくるのだが、本来的にはやはり優先順位が低いはずの事柄でしかないのではないか。ほとんど意味がない白々しいばかりのお約束行動を求められているのでしかないと思え、次第にそう考えだすと仕事に関する形式的な事後報告が億劫になっていった。

     朝一で事務所に報告をすれば、今日の状況からの変化はほぼありえないので――新刊の注文は、基本的にこちらの用意した注文票を書店からFAXで送ってもらうことになっている。FAXは事務所の机の上でしっかりと寝ずの番をしているので、書店が営業を開始する時間より早めに事務所へ行って、注文があったかどうかを確認すればなにも問題が無いはずという風に。もちろん電話でも受け付けてはいるが――、営業の報告は明日で構わないかと思うようにもなっていたのだった。
     確かに無責任な行動だと非難されるかもしれずとも、まだ発刊までには間があり、それまでは連日仕事をこなし報告もしっかり行っていたのだ。毎回紙に出力されたリストに並んだ書店を地域ごとに訪問した数を伝え、次の日はどこどこに行くと、今回の式の前日にも仕事に関する事前確認を欠かしてはいなかった。
     営業はリストへと一列に記された書店を地域単位で廻っていくやり方だったので、密集している都市部などではまとめて数をこなせるし、程度一日の仕事はこちらの裁量に任されてもいる。例えば次の日に前日の穴埋めをするため早めに家を出て、残した分と合わせ隣り合った地域を回ればいい。もちろん、事前にHさんに友人の葬式がある旨を連絡しておけば問題はなかった。ただ、式に出席するまでは斎場に向かっている途中か終わってからでも、ようするにそのつもりはあった。
     何故終わってからでも電話を一本いれなかったのか。今まではちゃんとやっていたから一回くらいという上記した甘い理由もある。
     その場にいることが耐えられなくなった私は集まった元同級生より一足先に帰り、対向車線からのライトと時折の街灯に照らされる道をふらついた足取りで駅に向かった。電車の中では何も考えられず、自宅までの長い時間正面の窓をひたすら眺めていた。
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    テーマ : エッセイ
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