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    カテゴリ外周【3】臆病者は彼をして自ら首を絞むる(インチキver.)






    (2780字)〔1〕/〔2〕
     彼ら愚かにして臆せし者は何を求めんとするか。身一つでは世の視に耐える事すら適わず、虚ろさ隠さんとする瞳に宿りし気色の憎しみにまみれつ、群れ集い周りつまらぬ嚇しを以って世へ向かわんとす。
     連れだった愚か者なる彼ら多なる者の時、相迎う世の人へ睨み付けの目を合わせ、また其の奇にして守り甘えに彩られし装の理を解すなれば、其から目を背けまたは道を譲らんかことあるいは遠ざかるを勝りての喜びとす。
     彼らなにゆえにして其処まで病むほどの臆するのうちに在るだろうか。自ら学び舎から遠ざかりて長じて歳を生くる家を共とせし者の言に耳を傾けずして、怠りに自ら落ち込むる日の繰り返しに半ば飽きつも、街のさなかへ生くる穏なる日の連なるを送る者を恨み妬み、憎しむ。憐れ限りなしに、其の情を感ずるにも当の愚かなる臆せし者達ほとほと気が付きし事薄しもまた悲しくもあらん。

     其幾く年の後について思うに、彼ら求めらるる仕えるべき先どこに在ると云うか。誤りし肉の力途半ばな物であり其処に耐え忍ぶ気なく、知乏しきに然るべき学もなく、更に何より駄の如き矜持ばかりが大に肥えん事甚だしき。
     人に蒙を指ささる事過ち認むる事適わずに、自らの傷つきやすし濡羽は既に汚れたる物で在る。其を隠しつ、交わりの中で事を見るにつけ狭き殻に閉じこもらん。「あん」「あぁん」だの如き語は喃なる物なりて、発するを其の最たる後の物として。
     熟れる事未だ知らぬ者たちにて大なる群れの悪以って害なすとして、其処に生くる事を許されざるを。または除き排されん。
     
     齢を重ねるをつとに恐れなければならぬ。彼らは知を知らぬといった事ですら暗く、唯力なき肉で在る事認めんとせず。去りし日、月に日に未だ積み重ならずの外、他の者が手を其肩に二度三度撫で慰めしの手触り伝え叩く事はなき物と、すぐにでも知らねばならぬ。
     街で視暗くせし人の姿から誤りて優れたる自らを受け取ってはならぬ。目の前より迫りしが自らの一つにして唯其れを持ち合わせん狭く貧しき地侵す事恐れ、ゆえ奇にして力への踏み越え低きを如何にも表すばかりとした姿ゆえに小さく縮こまらん。なろうとも、どのようなあばら家のためわずか少なしの糧を得るための働きにおいてをや、自らの背を隠し、身に宿す汗を顔のみなんとか拭いつ易かり怠けの日連なりへと逃げ帰らんとする彼より、真なるに近し力を持つ事何より確かなる他なし。

     違いなく報い受くる事となるだろう。其れでも嘲けりの笑い唾の混じった門の前にて、追い返しを受けぬ旨救いの手遠方より顔向けたると思い、従いを偲び屈せんとの意すら頭に欠片一つ足りとも浮かべる事なしに、ひたすらに其下おらねばならぬ。
     腹が空く事乱れ混じる末の吠え声を挙げさせ、打ち捨てられ去りし日を持つ野にのみ生くる犬の如く、他の者制し牽かせんとの企てによりて満たさるる矜持頭をもたげてこようと、決して作り物の牙をむき出すような事をしてはならぬ。
     逸する事易き振るわるる明日なき力を忘れし者共にのみ、其牙は徒らな争いを良しとせぬ者をしてあくまでも肉の表にしばし食い込む事能うだけの紛い物たらん。其を抜かんと欲す時、腐りかけた歯根痛みすら思わせずに楔横面を打ち付けらるるようにし、真を未だ得ずに力の終わりを見やる。
     
     真なりし野に放たれん生とは頼らずの姿を以って現るる。弱きを認めんとせず、自らの内を映せし鏡に飾り布を覆うが時、彼は密か滲み出る額の汗を拭うだろう。其の行い表せし愚かなるのところ目の前から失する事さらに求めらるるとして。

     此の国の者共はひどく落ち着きて穏やかさを美さとして争いを好まず。其れらは弱さではなきも異なりし物身に宿す彼らにとりて、重ねられ勘ずる誤またん末にていつの間に自ら其から上手く逃れ得たり、あるいは打ち克ちたる者で在る如く誤たり信ずる。


    〔2〕/〔2〕
     異なりし肌と髪の色持つ人々多く存しない此の国におき、彼ら逃れ出した際に得たる髪の色異なりの装飾として映らん。其処に世への逆らいを見て取り、満たされぬ物が自ら身より生まれいでた事気づかず、または目を背けるゆえに積もらん鬱せし心を感じさせもす。
     足りなき言を易く向かうところなき声と必要とせず在る肉をすら頼れぬ、老いし者の使い慣れた杖如き力によって埋め合わせんとする姿かいま見えや。いいや、逆らいなどと云う言は彼らには勿体のなき物か。其処には言い定むるべき正しきも挫かれたる其の先も無しと思しきに。

     日が常に変化を失いて、永きに同じくの一つ地に存すが彼ら真の望みなるか。彼ら常に臆さざる事なし。ゆえに、変わる事恐れ、取り残されるを嫌わん。ついに大なるを忘れてもあらん。
     時過ぎ去り彼ら其顔にいくつかの皺刻まれしに、筋に繋がりし肉の疲れ日の数を要す後に収まりを見せるようならん。かつて明るきを知らざるとして世への理を解きし上に盲た行き先を妄りに選びて、地に腰を下ろせし時は再びと戻る事はなし。其れら日の連なるは唯流さるる易い体を作り出さん堕と、希み一切存しない虚ろな望みのみ虚ろなる頭に跡残す。
     学を持たず知を知らず、全ての道彼ら前では色褪せし如きに同じき者の営みに繋がる姿しか信じる事適わず。歪み拙なくある報いの心が現れで在る。値の乏しき戻る事要しない世で在ると思い込まんとし、彼ら特に有す脆くも崩れ去らん其姿を見せる、虚ろにて構えの定め束ねられし地より送られた迷いと戯れなりき。

     彼を救い上げん手は去りし日にて同じ過ち犯せし者共。其の手かつては向かい先の知らざる物なりしに、過ぎし怠けり虚ろなる力の痕上手くの具合に拭い取り、瞳いづれ世への卑しき憎しみ消し去っているかの如きに見えん。
     彼ら仕える者手に、此の世にて糧得るすべを身につけん。泥に塗れ汗を絞らん厳しき夏冬に耐えし其の身。
     早々の自ら求む老いたる装のうちにある先人、彼は惑いと易く容れらるる怒りの心に生くる先んじて達すべく者。教えを言にする事能わず、其身を重ね合わせし事のみを熟れへの道と解く。耐え忍びつ積み重なりの末、双つのみ世に振るう旗なりとて、やがて若人其を得んとす。
     彼ら昔日の如く道の端に腰を下ろさんと自ら仕えるべくに矜持を見出しつ、現では其ために必要とさる太ましき骨に裏打ちされし筋たくましき腕見やり、しばしとなぞる。湿った肌汚れにまみれし衣は時の幾つかを我を忘れ世に向きあおうとせし闘いの証といえん。
     
     しかしついに報いを受ける。持ち上げし頸の上頂き彼らを押し潰せんばかりと聳え立つ。頂きの小さき覇を手にする者汗を知らず膂力頼らず、其でありながら足元の者共指の先一つで従せもすれば屈させる事甚だ易い。地に伏した彼ら自らの衣に着きし泥を跳ね飛ばさんとす。泥は脇にこぼれるとも滲み消える事なし。彼の目、日より同じく過ごせし輩との酔と労いの言に忘れしかつて憎しみ、誰も自らも望まぬ再びの蘇りを得ん。




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