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    タイ旅行、後日まとめ記【7月5日】/【7月6日】~15 修正版





    (2423字)
    【7月5日】記 昨日に続き、マレーシアで泊まった宿について筆を執ります。よろしく!! 私たちの昨晩から泊まっている旅社と名の付く宿は中華系の人が経営していて、外は雑居ビルのようになっております。中は掃除はされているとは思いますが、どうも薄汚れた印象なのですね。まあ、とにかくゆったりとしたダブルベッドが二つでしたので、その点についてだけが唯一の救いといえるでしょう。
     洗面所は部屋の中にあり、これが後々になって分かるのですが意外と洗面所のある宿は多くはないのですね。旅の間に泊まった限りでは、設置率はどれも半分にも満たないという施設の貧弱さなのです。もちろん、安宿だからだろうと言われれば確かにその通りなのですけれど。
     旅行者である我々は主に洗面所を利用してシャツなどを洗うわけです(風呂で洗うことも出来るとはいえ、着ている服が濡れてしまったり屈みこんだりとやりにくいのですね。いざやらんかと少々意気込んで始めなくてはなりません)。彼も私も自由にいつでもとちょっとした洗濯が出来ずに困っていたのでした。
     洗面所のほかには大型のファンが部屋のほぼ中央、それと意外に立派な鏡台があり部屋自体は良かったのですが、部屋にはシャワーもトイレも無く、歩いて30秒くらいの距離にあったのです。

     実をいいますと、今までの中でもトイレは総合的に最悪でした。浄化槽に設置されたコックをひねっても水が流れず、よく見ると上部右端あたりにはまた別の穴が開いていて、そこからなにやら針金が飛び出しているという妙な作り。針金の先は固めのスポンジのような緑色の球体が持ち手として刺さっているのですね。
     私は直前に彼からトイレの水が流れないとの重大事を聞かされていましたので、そこで少しばかり思案しました。――どうやら針金はタンクの中にある穴をふさいでいる物体とつながっていて、引っ張ると物体が傾くか浮き上がり、水が流れるのではないか。案の定水は流れました。しかも私の予想以上の水量。
     ひょっとして壊してしまったのではないかと少しばかり焦らされました。しかし心配さにあらず、水はすぐに止まったのです。ところがその後は何度引っ張っても水は全く流れずに、うんともすんとも言わないのですね。何を見たとて分かるわけも無いですし、清潔とは言い難く、また鍵もろくすっぽ閉まらないトイレでは後から来る人と個室内で鉢合わせになってしまうかもしれませんから、早く出たい一心でそっと。まあ、タンクの溜まり方が遅いだけなのだとは思います……。
     部屋に帰ると、こちらの顔を確認した彼は宿の外を少し散歩するといって部屋を後にし、私はベッドの上で読みかけの本を開くのでした。


    【7月6日】記 まるで馬鹿ですね。現在私はチェンマイ行きの列車を待ち、ファランポーン駅の二階に位置するテラス席でこれを書いています。さて、相変わらず暑いですので体調には気を使いながらも、先日泊まったマレーシアの宿(なんだかしつこいようですが、日記に書かれたネタがこればかりなので)で迎えた朝、さらに続きを記していきましょう。

     そう、風呂というかシャワーを浴びずに寝てしまったわけですが、やはりといいますか少しばかり不快に感じまして。いくらか朝早くに目が覚めたものですから、彼が起きて1日の予定について色々と話をする前にとりあえずシャワーでも浴びようかと思ったのです。
     まあ元々期待はしていなかったのですが、シャワー室の鍵はがたがたで碌に閉まりません。部屋の奥には水をためておける風呂桶よりもだいぶ小さい石造りのプールがあり、蛇口から水が惜しげもなく流れ込み常に満水になっていました。
     なんとなく掬[スク]って使う気にはならず、蛇口を改造した勢いの悪いシャワーが横につけられているのを見つけ、それを使い昨日からの雨によっての汚れと汗を洗い流しました(宿に至るまでの道もバンコクほどではありませんが、交通量も意外に多く、大気汚染も日本のように基準が設けられているのだろうかと疑問に思うくらいでした。つまり、そういった空気を含んだ雨を身体に大量に浴びていたわけです)。

     汗と汚れを流し、ついでに昨日までの憂鬱やいざこざによって胸のうちに溜まった思い(雑念?)なども全て洗い流せた気分になった、ような。私は前日にあった嫌なことなど、いつまでも引きずる気質ではないみたいなのですね。もっとも、だいぶ根の深い心の奥に溜まる、当該の人物と付き合っていくうちはどうしても避けられない軋轢や齟齬の感はあるでしょう。決定的な考え方の違いと言ったら大袈裟かもしれませんが、それらはやはり一時的に目を背けるか、違和感・不快感を忘れるくらいしか出来ません。
     この後シャワー室から部屋へ戻り、十分もせず彼が起きだしたのです。こちらが立てたドアの開け閉めや、バッグパックの中身を一旦整理しようとガサゴソ手を突っ込んでいた際の音のせいかも知れません。力任せに詰め込んでは強引に引っ張り出すを繰り返していたから。いつもは目を覚ました後、眠りの余韻を残さずにすっきりとした顔をしていることがほとんどですが、そのときの彼は5分くらいボーっとしていました。何か取り止めのない考えでも頭に浮かんでいるのか、あるいは空白の中をただ漂っているといっていい半分呆けた様子なのでした。

     チェックアウトの時間も迫っていましたので、私はベッドの上で天井を見つめている相方のことは放っておいて、あまりギリギリにならないうちに先にカウンターに鍵を返してくることにしたのです。さすがに朝になると薄暗かったカウンター周辺も、高い位置にある窓から差す光のおかげでだいぶ明るくなっていました。が、さわやかな朝の明かりの中を舞う小さな埃が薄いベールとなって、カウンターの奥に座る主人を覆っているという。その顔の陰気な表情、態度に至っても昨晩となんら変わらずという、ある意味では感心するほどの徹底ぶりと評価したい気分で宿を後にしました。




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