スポンサーサイト

    上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
    新しい記事を書く事で広告が消せます。

    エッセイ(物語構成)【2】パラソル・パラダイム~2


    (947字)
        中学生になると小学校高学年の頃にはほとんど少女に傾いていたクラス内の力関係のベクトルは、やや反対に揺り戻されているといっていい。体の成長に関していえば中学生になると男女の一時的な逆転現象はなくなる。
     ただし相変わらず男子は児童から生徒の時代に至るまで、そもそも同性同士で作ったグループ内での役割や友人関係を最も重視していて、彼らの関係の中で往々にして求められる行動やその性質は、どうしても乱暴・粗雑なことであったり、幼稚な感覚に異様な執着をしてそこに楽しみを見出したりと、まだまだ同性との関係自体が未熟な形成段階である。
     そういう状態からどうしても抜け出せずにいる同級生に対して、少女は云わば擬似的なミニ母親または姉を演じる感覚で、子どもじみた遊びに興じる男子生徒を叱って『みせ』、拙いながらも指導の真似事のようなことをする。

     第二次性徴を迎え身体の変化は目に見えるものとなり、またそれにともなって両性が持つ体の特長などにも無知であるわけにもいかない。男子生徒は体育や部活を通じて徐々に骨や筋肉をたくましくし、さらに身長を伸ばす。肉体の持つ男性側の優位性としての単純な力の比較について言えば、もはやその差は異性とは開く一方である。
     女子生徒はすでに力では勝ることなく、同時に一ヶ月に一回月経を迎えるある種の不安定さを宿す身になる。将来の母体という保護されるべき対象であるといった感覚も、もちろん保健体育の授業だけではなく、直に触れる自らとは異なるその柔らかい肌にも男子諸君は感じ取っているだろう。
     大人からすると、一見してまだまだ小学校時代の延長線上にある関係性が続いているかにも映る。しかし実のところ、一部の男子生徒は既に異性に対してある意味では、押し付けがましくやや一方的な主張や彼女たちの無邪気な力をある程度自由に奮わせて『あげる』、または了解や納得の度合いによっては黙って従うことで場を丸く収める術を心得始めている。女性を立てるという感覚を少しづつではあっても身に着けているのだ。
     女子生徒も、相手が一歩身を引いている状態であると分かっている上で敢えて怒って『みせる』。あるいはいつも通りの小言を繰り返すなど、相当程度の高度な予定調和と呼べるやり取りも、該当する年齢の両性における関係には存在する。




    [貴方の応援が励みになります!!]
    関連記事
    スポンサーサイト

    テーマ : エッセイ・散文
    ジャンル : 小説・文学

    天気予報

    -天気予報コム- -FC2-
    プロフィール

    Ununz

    Author:Ununz
    Ununzです。自作小説・エッセイ・他雑文・ 夢日記・旅行記を発表していきます。御用の方は[junejulyonline55@gmail.com]か、ページ下部にあるFC2メールフォームからお願いします

    なおリンクを随時募集しております。相互リンクを御希望の際はカテゴリ【リンク関連】へコメントを頂ければ助かります

    ランキングに参加しています
    まだまだ、もっと大きくなります。これからです
    最新記事
    月別アーカイブ
    カテゴリ
    全記事表示リンク

    全ての記事を表示する

    お気に入り 修正版
    登録&ひろがるリンク(BlogPeople用)
    ブロとも一覧

    LEVEL1 FX-BLOG
    リンク
    ブロとも申請フォーム

    この人とブロともになる

    メールフォーム

    名前:
    メール:
    件名:
    本文:

    検索フォーム
    RSSリンクの表示
    CustomRssReader
    村内回覧板
    QRコード
    QR
    カウンター
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。