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    夢見【5】私の家は盛り土の上に不安定に拵えられ~1





    (848字)
        私の家は盛り土の上に不安定に拵えられた家だった。周囲は暗闇で一連の建物以外何も見えない。家の隣には内部に洋式トイレが二つだけぽつんと並んで設置された、コンクリート打ちっぱなしのトイレ専用棟が直方体にそびえている。
     高さは3.5~4メートルくらい。一見して出来の悪い前衛建築っぽくもあって、隣の和風の母屋とはまったく趣が異なる。不釣り合いというか気味が悪いくらいに違和感があると一瞬感じながらも、しかしそんなことよりも住むとなったからには実際上の問題のほうが気になった。一旦外に出なければトイレが使えないのではないかと、私はそのことが不便だと考えるが、少ししてからトイレは不浄のものだから本来は居住スペースから離されていて、外側から見えない造りにしてあるのが正しいことなのかもしれないと思うようになっていた。
     母屋を見に行く前にトイレ専用塔の内部が具体的にどうなっているかを確認したいと、先にそちらに向かう。想像以上に汚なく、空気が淀んでいるのだった。扉を開けた瞬間に足元の近くを気味の悪い虫が一匹通り過ぎて行った。嫌な雰囲気以外何も感じない。
     そういえばトイレ専用棟の入り口の鍵が閉まっていなかったと気づく。無用心だなと、公衆便所で一般的に使われる鍵に似た形状であることを確認してから閉めるが、親はこれからもどうせ閉めないだろうに私だけが気苦労をしているように思う。

     母屋のほうは以前住んでいた家と違い、築年数は一世紀近いとも見える純和風のはっきりいえばほとんど廃屋だった。その家は近くにまで電気が引き入れられていないのが分かった。電柱などはどこにもなく、当然暗闇の中に視線を泳がせても電線は一向に見当たらないのだ。
     いつの間にか上空からの月の光が家の周囲を照らし、空は見上げずにいても家の中が微かにぼんやりと浮かんで見える様子からして、三日月から半月程度の明るさだろうと察する。それでも相変わらず薄暗く、家屋から十数メートル離れた先になると全く先を見渡すことが出来ないほどの分厚い闇に塗り固められている。




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