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    日記1998【3】目覚めと悲劇(了)





    (1047字    1998年10月記す    2013年06月補筆修正)
        TV番組で紹介されたアメリカの訴訟例でこんな興味深いものがあった。ある老女が道を歩いていたところ、教会からの落下物(これがなにか憶えていないのだが、おそらく頭蓋骨が陥没するレベルの物ではないのだろう。番組内で老女はインタビューに対してまともに答えられる状態だった)によって頭に軽い怪我をしたというのだ。これは確かに危険であるし、怪我の程度が多少ひどければ訴えられる可能性は十分にある。
     実際は小さい傷だったみたいだがその老女側の訴訟文によると、頭に受けたショックによって異性に再び性的興奮を覚える体質になってしまい、いつの間にか気づかないうちにオーガズムを迎える体になってしまったという。なんとも他人には想像し難い悲劇に見舞われることとなった。
     忘れ去られてもいた感覚が蘇り、半ば自動的なつきまといが不快さや生活の不自由さをもたらし、そうなってしまった自らの現状は非常に羞恥を感じるところであるとして、多額の損害賠償を請求する運びとなった。金額は正確には忘れたが、多分日本円で億相当の請求だったと思う。
     道を歩いているだけでも勝手にしかも非常に唐突に、「かなり些細なきっかけでオーガズムを迎えてしまう状態」をどうにも想像しづらいことは確かながらも、敢えてその感覚を私自身に当てはめ考えてみると、確かに異性との接触を避けるために外出を躊躇うかもしれない。
     TVによると教会側は老女の言いがかりだとの主張で真っ向から対立しているらしく、ただ実際にどうだったのかこの先の展開は知らない。日本のバラエティー番組で紹介された、報道というかこの海外版ワイドショウは、然々の訴訟があったまでしか伝えていないので以降の展開や判決について、大きな事件というわけではないこともあり日本から知るのは難しい。

     怪我をしたことは気の毒であるし被害の程度によってそれは償われなければならないが、しかし老女が頭に受けたショックによって再び性欲を異性に感じるようになり、しかも全く不随意的、およそ強制的にオーガズムを迎えさせられてしまうとはどういったメカニズムによるものか。
     正直私が考えても明確な答えは出ない。ひょっとしたら本当に、脳を揺さぶられた時に発生した異常な電気信号が、性的な興奮やそれを経た末の絶頂を引き起こす類の命令を伝える回路を、誤った形で復元、または再形成したのかもしれない。そんなことが教会からの落下物による事故によって、慎み深い生活を送る老女に実際に引き起こされたのだとすれば、なんとも悲劇的な話だと言えないだろうか。
     



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