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    夢見【5】私の家は盛り土の上に不安定に拵えられ~2(了)





    (696字)
        所々が破れた障子から部屋の中が覗けた。障子は立て付けが悪いのか少し斜めに傾き、五十センチほど開かれている。……以前に住んでいた人間がこの家を去った時から誰も手を付けていないのではないかと想像する。
     家の外周をゆっくり見て廻ったが、とても小さな家だ。平屋建てで大体六畳間が三部屋といったところか。再び障子の隙間から部屋を見ると、そこはどうやら寝室のようで家具は一切なく、方々が傷んでいるらしい井草の飛び出している箇所がやたら目につく畳だけが残されていた。畳の中央はいびつな形で凹み、周囲は特に傷みが激しかった。薄暗い部屋の中、畳が青白くかすかに光っているのが見える。
     母屋の玄関は横開きで表面の模様がわずかな凹凸になっている、半透明のガラス製の引き戸だった。鍵がしっかりかかっていないということに、私はまたしても少し気を揉む。

     家の中心にはかなり立派な太い大黒柱があり、その頂点から少し下の部分を梁が何本か通っていた。一本は柱に開けた穴にしっかり固定されていたが、残り数本は薄いくぼみを作って柱に対して強引に嵌め込んだり、さらにはその上にただ乗っけて軽く引っ掛けたりしているだけのものまであった。随分と適当に造ってあると思わせた。
     それが部屋の天井を支えているとは言っても、よく見ると梁は部屋の端のほうでは壁にまで達しておらず、遊んでいる部分がある。つまり、天井の端のほうは梁に支えられていない。
     家の骨組みの造りはかなり雑で、雨露をしのぐのがやっとという感じの印象を与える。多分、以前住んでいた人が一人でこの家を建てたんだろう。そうやって考えるとまあまあ立派なものなのかもしれないと思い直すことにした。




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