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    日記2004【3】嗚呼掃除日和、かな?~3(了)





    (1136字) 
     夕方からは両親の部屋の物品移動をする。仏壇はかなり重く、普段は不信心の父が何故か仏壇の中の曼荼羅を殊更慎重に扱うのは、なんとも違和感があり可笑しくもある。
     結局洋服ダンスに本棚、小さめの雑用ダンスと決められた順番で広くもない部屋内を倉庫番さながらに運び、私の替えたばかりのシャツはほこりと汗で致命的に汚れてしまった。
     父の本棚を整理していると、宗教や心理学、あるいは思想やジャズに関する本以外に哲学書や小説なども出てきた。サルトル数冊にハイデガーの『存在と時間』、コリン・ウィルソンの『アウトサイダー』続編も含め、また大江健三郎の『性的人間』『われらの時代』(性的存在としての人間にかなり関心があったみたいだ)など。
     知る限り父は全く小説を読まないから、これには少しばかり驚きを持った。しかしいま考えてみると、上に挙げたものにしろ『海を見ていたジョニー』やら五木寛之他著書にしても、やはり時代的な思想を作家がどのように解釈し、受け入れ、咀嚼したのちに彼らなりの言葉で如何に表現するかを自ら強く問うている作品が多い。

     晩飯は水菜と牛肉の叩きサラダであった。あれは今や私の好物の一つである。これまで短期間に人の食に対する好みが変化し、また形成されるところを経験すると、それにしたって不思議なものだと我ながら感心してしまう。
     今日はこれくらいにしておこうかと思う。時間も遅いので吉本隆明の『マス・イメージ論』を読んで寝る。ついでに村上春樹の『うずまき猫のみつけかた』も少しめくっておきたい。
     吉本の本は久しぶりに読み応えのある本だ。表現も思想家にしては面白く――詩人でもあるから、かもしれないが――やはり、相当に難しい。こういった本を読んでいると、クラスメートとの唯一の違いのようなものを感じられて、恥ずかしい話だが有体に言えば少々(実はかなり)悪くない気分なのだ。まあいいさ、誰だって優越感を得るために必死だ。それが人に見える形かそうでないか、やはり確かに些細な違いでしかない。
     また人によってはあまり多数に価値をしっかりと認められていない優越の対象を、自尊心を高め、または自慢をするほどに価値のないものとして馬鹿にすることがある。
     ある人は他人が口の端に乗せ、目の前に提示する対象を精査しつつも、その中で他人に対して羞恥心なく示せる対象とはどれとどれであるといった具合に、リストを作り出してしまうのだ。結局彼らは、いじましくも各々だったり自身が抱え込む対象の出自の確かさ(?)を見極め処断する、陰性の優越感を得るのであった。
     もう書くことが無いわけではないが、まとまりが悪くなってきたのでそろそろ筆をおくことにする。明日は、晴れていればなんとか元気にやっていけそうなので……晴れて下さい。




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